消化器病センター
総合上飯⽥第⼀病院では、「消化器内科」と「消化器・⼀般外科」が協⼒して、“消化器センター”を運営しています。外来ブースを統⼀したことで両科の連携が密となり、その場で共有・検討できるのが最⼤の強みです。急な患者様にもチーム全体で迅速に対応し、安全・安⼼な診療をご提供します。
低侵襲な腹腔鏡⼿術で、⾝体への負担を軽減
多くの病気に対し腹腔鏡⼿術を実施しています。低侵襲な⼿術を選択することで体への負担をできるだけ軽減し、術後の回復を早めます。⾼齢の⽅や体⼒に不安のある⽅にもやさしい治療法です。また⼊院中はリハビリスタッフが介添えして、術後の体⼒回復をお⼿伝いします。

腹腔鏡⼿術とは
多くの病気に対し腹腔鏡⼿術を実施しています。低侵襲な⼿術を選択することで体への負担をできるだけ軽減し、術後の回復を早めます。⾼齢の⽅や体⼒に不安のある⽅にもやさしい治療法です。また⼊院中はリハビリスタッフが介添えして、術後の体⼒回復をお⼿伝いします。
- ・体への負担が少ない
傷が⼩さいため⼿術後の痛みが少なく、体へのダメージが抑えられます。 - ・回復が早い
⼊院期間が短く、⽇常⽣活への復帰も早くなります。 - ・傷跡が⽬⽴ちにくい
⼩さな傷だけなので、美容的にも安⼼です。 - ・⾼齢の⽅にもやさしい
体⼒が落ちている⽅でも受けやすい⼿術⽅法です。

さまざまな病気に実施
胃や⼤腸、胆のう、⾍垂(もうちょう)、そけいヘルニア(脱腸)など、さまざまな病気に対して腹腔鏡⼿術を⾏っています。最近ではがんの⼿術にも広く使われており、安全で効果的な治療⽅法として注⽬されています。
当院でもこの⼿術法を取り⼊れており、少しでも患者さんの負担を軽く、そして確かな治療を⾏うことを⽬指しています。
近年ではロボット⼿術が増加傾向にあり、当院にもロボット⼿術専⾨医が在籍していますが、より症例の蓄積の多い腹腔鏡を⾏っています。「⼿術は不安…」という⽅も、ご相談いただければ丁寧に説明しますので、どうぞお気軽にお声がけください。
当院でもこの⼿術法を取り⼊れており、少しでも患者さんの負担を軽く、そして確かな治療を⾏うことを⽬指しています。
近年ではロボット⼿術が増加傾向にあり、当院にもロボット⼿術専⾨医が在籍していますが、より症例の蓄積の多い腹腔鏡を⾏っています。「⼿術は不安…」という⽅も、ご相談いただければ丁寧に説明しますので、どうぞお気軽にお声がけください。

胆道・膵臓疾患に対する相談外来
胆嚢疾患について
胆嚢に関しては、無症状で健康診断において“胆石がある”と指摘された方や、“胆嚢の壁が厚い”という所見が見られた方に対して、その所見の意義や、さらなる精査の必要性について詳しくご説明いたします。また、症状がある場合や、将来的なリスクを考慮した治療(手術を含む)の選択肢についても、患者さん一人ひとりの状況に合わせて丁寧に助言させていただきます。胆嚢ポリープについても、大きさや形状による注意点、経過観察の重要性などを分かりやすくお伝えいたします。
膵臓疾患、特に膵臓がんの早期発見に向けて
私が特に力を入れて取り組んできたのは、膵臓がんの早期発見です。膵臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、初期には自覚症状が出にくいため、発見されたときには進行していることが多いという課題があります。かつては「不治の病」とさえ言われていましたが、近年、画像診断技術の進歩や、早期がんを疑う特徴的な所見が明らかになってきました。
健康診断や人間ドックで、膵臓に嚢胞(膵嚢胞)や膵管の拡張を指摘された方は、早期の膵臓がんが潜んでいる可能性があります。また、これまで良好にコントロールされていた糖尿病の血糖コントロールが急に悪化したという方も、膵臓に何らかの異変が生じている兆候である場合があります。さらに、原因不明の腹痛や背部痛、食欲不振、体重減少といった症状がある場合も、膵臓の病気が疑われます。
このような所見や症状をお持ちの方に対して、精密な検査の必要性、適切な検査方法(CT、MRI、超音波内視鏡など)、そしてその後の経過観察の方法について、最新のエビデンスに基づき、詳しく丁寧にご説明させていただきます。早期発見・早期治療は、膵臓がん克服への最も重要な鍵となります。
長年の経験と知識を活かし、地域の皆様の健康と安心に貢献できるよう努めますので、どうぞお気軽にご相談ください。
健康診断や人間ドックで、膵臓に嚢胞(膵嚢胞)や膵管の拡張を指摘された方は、早期の膵臓がんが潜んでいる可能性があります。また、これまで良好にコントロールされていた糖尿病の血糖コントロールが急に悪化したという方も、膵臓に何らかの異変が生じている兆候である場合があります。さらに、原因不明の腹痛や背部痛、食欲不振、体重減少といった症状がある場合も、膵臓の病気が疑われます。
このような所見や症状をお持ちの方に対して、精密な検査の必要性、適切な検査方法(CT、MRI、超音波内視鏡など)、そしてその後の経過観察の方法について、最新のエビデンスに基づき、詳しく丁寧にご説明させていただきます。早期発見・早期治療は、膵臓がん克服への最も重要な鍵となります。
長年の経験と知識を活かし、地域の皆様の健康と安心に貢献できるよう努めますので、どうぞお気軽にご相談ください。

担当医師

清水泰博
<学歴>
1985年 名古屋大学医学部卒業
<職歴(抜粋)>
1992年 名古屋大学第一外科(現 消化器・腫瘍外科)医員
1996年 愛知県がんセンター 消化器外科医長
2011年 消化器外科部長
2017年 副院長
2025年3月 定年退職
<指導医・専門医>
日本外科学会、日本消化器外科学会、日本肝胆膵外科学会、
日本胆道学会、日本膵臓学会、日本消化器病学会
<世話人>
日本消化器画像診断研究会、膵癌早期診断研究会
1985年 名古屋大学医学部卒業
<職歴(抜粋)>
1992年 名古屋大学第一外科(現 消化器・腫瘍外科)医員
1996年 愛知県がんセンター 消化器外科医長
2011年 消化器外科部長
2017年 副院長
2025年3月 定年退職
<指導医・専門医>
日本外科学会、日本消化器外科学会、日本肝胆膵外科学会、
日本胆道学会、日本膵臓学会、日本消化器病学会
<世話人>
日本消化器画像診断研究会、膵癌早期診断研究会
私は1996年から2025年3月まで愛知県がんセンターに勤務し、肝胆膵がんの診断・治療を担当してきました。29年間で数多くの患者さんの診療に携わることができ、膵切除930件、肝切除400件をはじめ、多岐にわたる手術症例を自ら執刀し、それぞれの患者さんの病状に合わせた最適な治療を提供することに尽力してきました。
この度、長年にわたる臨床経験と、最新の知見に基づき、胆道、膵臓の疾患に関する専門的な相談外来を開設することとなりました。「健康診断で肝臓や胆道、膵臓に異常を指摘されたけれど、どうしたら良いか分からない」「家族や親族に肝臓や胆道、膵臓の病気を患った人がいるため、自身も心配だ」といった、検査結果に不安を感じている方や、病気に対する漠然とした心配を抱えている方、また「通院中の病院で肝臓や胆道、膵臓のがんと診断された、疑いがあると言われた」方々に対して、専門的な立場から丁寧なアドバイスをさせていただきます。
この度、長年にわたる臨床経験と、最新の知見に基づき、胆道、膵臓の疾患に関する専門的な相談外来を開設することとなりました。「健康診断で肝臓や胆道、膵臓に異常を指摘されたけれど、どうしたら良いか分からない」「家族や親族に肝臓や胆道、膵臓の病気を患った人がいるため、自身も心配だ」といった、検査結果に不安を感じている方や、病気に対する漠然とした心配を抱えている方、また「通院中の病院で肝臓や胆道、膵臓のがんと診断された、疑いがあると言われた」方々に対して、専門的な立場から丁寧なアドバイスをさせていただきます。
肛⾨外科
診療内容
当院では、外科の一部門として肛門外科の診療を行っています。痔やおしりの病気は、とても身近で多くの方が悩まれていますが、恥ずかしさから受診をためらってしまうことも少なくありません。当院では、患者さんが安心して相談できるように、プライバシーに配慮した診察と、分かりやすい説明を心がけています。症状に合わせて、まずは薬や生活習慣の工夫といった体にやさしい治療から始め、必要に応じて注射や手術まで幅広く対応いたします。
対象となる病気
肛門の病気の中で一番多いのが痔核(いぼ痔)です。おしりの血管がふくらんでできるもので、出血やふくらみ、違和感などの症状があります。軽いうちは薬で良くなることもありますが、進んでくると注射や手術が必要になることもあります。
次に多いのが裂肛(きれ痔)です。かたい便や下痢で肛門の皮膚が切れてしまい、強い痛みや出血が起こります。繰り返すと肛門が狭くなり、排便がつらくなることもあるため、早めの治療が大切です。
痔瘻(あな痔)は、肛門にばい菌が入って膿がたまり、皮膚に小さなトンネルのような通り道ができてしまう病気です。自然に治ることはほとんどなく、手術が必要になります。
そのほか、肛門の周りに膿がたまる肛門周囲膿瘍や、肛門ポリープなども診療しています。
次に多いのが裂肛(きれ痔)です。かたい便や下痢で肛門の皮膚が切れてしまい、強い痛みや出血が起こります。繰り返すと肛門が狭くなり、排便がつらくなることもあるため、早めの治療が大切です。
痔瘻(あな痔)は、肛門にばい菌が入って膿がたまり、皮膚に小さなトンネルのような通り道ができてしまう病気です。自然に治ることはほとんどなく、手術が必要になります。
そのほか、肛門の周りに膿がたまる肛門周囲膿瘍や、肛門ポリープなども診療しています。
治療方法
治療はまず、薬や生活習慣の見直しから始めます。便秘や下痢の改善や、食生活を見直すことも大切です。軟膏や坐薬を使うことで、多くの症状は軽くなります。
それでも良くならない内痔核には、ジオン注射(ALTA療法)という治療を行っています。痔核に専用の薬を注射して小さくする方法で、体への負担が少なく、入院期間も短くすむのが特徴です。よりしっかり治したい方や、注射では効果が得られにくい場合には、痔核切除手術を行います。当院では、できるだけ痛みや出血を少なく、安全に手術を受けていただけるように配慮しています。病気のタイプに合わせて、再発を防ぎながら肛門の機能を守る方法を選んでいます。
それでも良くならない内痔核には、ジオン注射(ALTA療法)という治療を行っています。痔核に専用の薬を注射して小さくする方法で、体への負担が少なく、入院期間も短くすむのが特徴です。よりしっかり治したい方や、注射では効果が得られにくい場合には、痔核切除手術を行います。当院では、できるだけ痛みや出血を少なく、安全に手術を受けていただけるように配慮しています。病気のタイプに合わせて、再発を防ぎながら肛門の機能を守る方法を選んでいます。
おしりの病気は「恥ずかしい」「たいしたことはない」と思ってしまいがちですが、早めに相談すれば楽に治せることも多くあります。当院では、患者さんが安心して受診できるように丁寧にサポートいたします。気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。